べるぐふぉるむ広報(仮)

サークルBergFormの活動記録

雨の夜のアスファルトに映る光

 

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雨に濡れたアスファルトの匂いも好き。

サムネイルは今日描いた6月のカレンダーのイラストです。

 

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前回のブログ更新から、自律神経の乱気流で使い物にならなくなっていました。お恥ずかしい話、もう仕事に行くだけの毎日でやっとの状態でした。やらなきゃいけないのに出来ない、帰ったらもう動けない自分にがっかりしたり、イライラしたり、でも寝るしかなかったり。そんな毎日の繰り返しでした。

 

この3週間の間にやったことは、

・新刊を知り合いへ送る

・スモールエスへの投稿

・イラストの講習の申し込み

・六月のカレンダーイラストです!

 

毎日夜に散歩に行くようになって、やっと少しずつ変わって来れたところです。エッセイ風に色々を書きました。

 

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好きなものがわからなくなって、描きたいものも無くなって、言いたい事も気持ちも無くなって、絵を描く事を忘れて、とにかく何も感じないように、感じたとしても気持ちを持っていかれないように、毎日をやり過ごす事に注力した。日々。

 

もうやる事もないから、金曜日の雨の降る夜にコンビニまで歩いて、お酒を飲みながら帰る事を悪趣味な娯楽として敢行した。いつもと代わり映えのしない慣れた道のはずが、雨に濡れ街の灯りがキラキラと反射していた。それがまるで宝石のように見え、気分が良くなって傘をしまって歩く。

 

もう随分と小雨のように思えていたけれど、思ったより雨足は強く灰色のパーカーと相まって濡れ鼠そのもの。浅い湖のようになったアスファルトの上、水色白黄色赤緑に光る。窓の向こうに見える生活の灯りが濡れた路面に映る様はなんだか幸せそのものに思えた。自分から見れば代わり映えのしない日々を送る私の生活も、他人から見たら窓の向こうの一つ。

 

ほろよいのぶどう味はファンタみたいな味で、冷えた夜には酔いがまわっても、喉が少しあったかくなるだけだった。少しずつでもいいから、これから頑張ろうと夜景を見ながら思いつつ、好きなものを無くしたら、またこうやって探していくしかないのだと学んだ。雨の夜にて。