絵は先日ウォーミングアップで描いた落書きです。
今日は祖母の四十九日法要でした。
祖父母の家は電波の通らない山奥にあり、
納骨の為にお墓に行こうにも
「クマ出没注意」やら「入山禁止！」等の看板がたっている
道路のない細い山道を、親族全員で
歩いていかなければなりませんでした。
青い空の下で喪服を着て
列をなして歩いていく様子は
昔のお葬式(野辺送り)のようだなと
しみじみ思いながら、一日を過ごしました。
法要の後の会食で、料亭にたくさんの絵が飾られていました。
どれも作品自体も素敵ですが、一人の人間がその作品に向き合ったこと
モデルや風景の良さ、頭の中のイメージをとらえる為に
ひたむきに作品を描いてそれが時間を越えて
ここに飾られていることに、芸術や絵画表現の尊さを感じました。
やっぱり私も描きたいなあと思いました。
誰かに飾ってもらえるような絵を描きたいと思いました。
というのも最近私は全く絵を描く気が起きませんでした。
８月中旬に最後の納品をしてから、
今までにないくらい
燃え尽き症候群になっていました。
祖母が危篤になり、母に代わって家の事をしつつ、
会社員をしつつ、絵の仕事をすることに
少し疲れていた部分もあったのかもしれません。
アウトプットできない、
こんな自分は価値がない…
仕事の絵だけを描いているうちに、
気が付けば自分の絵が
どんなだったのかも思い出せない…
絵の仕事の依頼がないのは悲しいけれど
正直ずっと仕事をしてきたので少し休みたい…
去年からとある出版社にお声がけいただき
連載を目標にネームを添削してもらっていたのですが、
全てお話が立ち消えたことなど
継続発注していただいた依頼がなくなったこと、
自分の作品を制作する時間がなかなか取れないこと、
いろいろなことが重なって、
もう自分は無理なのかな、
と日々悩み考えていました。
有難いことに絵のお仕事をいただき、着手しています。
手を動かしていくうちに、
やっぱり絵を描くのが好きだなと思ったり、
好きなものをたくさん摂取していくうちに、
漫画描きたい、動画やってみたい、
絵を思いっきり描きたいという気持ちが、
自分の中でまた生まれてきました。
帰りの運転中に、逃げてばかりじゃだめだよな
欲しいものがあったら手を伸ばさなくちゃ
人生は本当にきっとあっという間に
終わってしまうなと思いました。
明日からまた気持ちを引き締めて、頑張っていきます。
嘘子
